2008/09/01

研修を始めて変わった医師のイメージ

 医者という仕事は、患者さんを診察して診断を下すということが、業務の大半を占めると思っていました。それが、実際に研修を始めてみると、治療にかかわる他職種の人たちの橋渡し役というか、コーディネーターのような要素が多いと気づかされました。
 患者さんの治療には看護師や薬剤師、栄養士、ときにはリハビリをする理学療法士やMSW(医療社会福祉士)など、いろいろな職種の人がかかわっています。それぞれの人たちが、それぞれの職種ならではの患者さんの情報を持っています。そうした個別の情報を医師である僕のところに寄せてもらい、カルテに集約する。そのカルテを各人が見て、患者さんをさらに理解し、患者さんのために最適な仕事をしていくということです。

 自分の1日のスケジュールを見てみても、他職種の人とのカンファレンスなどに費やす時間が多くなっています。
 例えば薬剤師さんの場合なら、僕の処方に関して、「患者さんがA薬を服用しているなら、B薬は服用してはいけない」とか、「その薬の血中濃度の上がる時間を考えると、服用時間は30分ずらしたほうがいいのでは」などと教えてくれます。ただ、教えてもらうには、素直に耳を傾ける姿勢が必要です。
 研修していくうちに、医師は、治療にかかわるさまざまな職種の人たちが、持てる力を最大限に治療に反映できるようにする役割があると思うようになりました。そのためにも、何でもいいやすい、人の意見を謙虚に受け入れることのできる医師でありたいと思っています。
 
 今、この病院で研修していて、すごく面白いと感じています。それは、勉強ができるからです。
 僕は今、内科の糖尿病・循環器を担当していますが、担当以外のことでも、例えば脳梗塞について知りたければ、ここは医局が1つなので、専門の先生にすぐに相談することができます。上の先生方も、面倒がらずていねいに対応してくださるので、相談しやすいのもありがたいところです。同様に、ほかの職種の人たちからも、快くいろいろと教えてもらっています。
 研修後もここでがんばって、埼玉協同病院をもっと盛り上げていきたいと思っています。<T.K>