2009/12/25

機関紙「トトロのふるさと」12月号「I’Mレジデント」より

1年目研修医 S.N.F Dr
中国上海出身 上海第二医科大学卒業

◆日本でも医師になりたいと、1年で国家試験合格!将来は産婦人科医に

 中国で医科大学を卒業し、内科医として勤務していました。日本で結婚したのをきっかけに、日本の医師免許を取ろうと決意。まず、日本での医師国家試験を受けるための認定を得なくてはなりません。いくつもの書類を用意したり厚生労働省に出向いたり、とても面倒で「もうやめようか」と思ったこともありました。でも、せっかく中国の医師免許があるのに、日本で医師として働いていないのは「もったいない」と言われましたし、自分でも何か心残りのような、やり残しているような気持ちがありました。
 受験にあたっては、仕事を辞めて勉強に専念。1年で合格したかったので、予備校にもいきました。今振り返ると、そんなに大変ではなかったですね。1年間、計画的に勉強すれば受かると思います。私は進級がとても厳しい中国での医科大学の6年の基礎があったおかげだと思います。

◆「家庭」「研修医」を言い訳にしたくない
 研修は内容も多く、最近は当直も始まり大変です。小学3年生の子どもがいて、主人は当直のときは早く帰ってきてくれるなど協力してくれます。カレンダーに予定を書き込んで、お互いにスケジュールを調整し合っています。
私は、研修医の中で一番勉強不足だと思います。研修医としてすべきことはしていますが、ほかの活動などにはなかなか参加できないですね。家庭があることを言い訳にはしたくないですし、みんなと同じように働きたいと思っています。
 仕事も家庭も100%は無理なので、家事は手を抜けるところは抜くなど工夫して生活しています。子供が放課後に通う学童保育や学校の行事にもなるべく参加するようにしています。他のお母さん達も同じように働いているので、「研修医は大変だから」という言い訳は通用しません。

◆同じ脳梗塞で対照的な2症例
 消化器内科と循環器内科との両方で、脳梗塞の患者さんを担当しました。一人の方は入院されたときはさほど長引くとは思わなかったのですが、自発性が低下し、食事もできず、尿路感染や誤えん性肺炎を繰り返し、3カ月以上入院しています。もうお一方は、消化管出血で入院されましたが、検査をして脳梗塞が発見されました。ご本人の治りたいという気持ちが強く、リハビリをして自分で食べることもできるようになり、退院のめども立ちました。
 同じ脳幹部の脳梗塞でありながら、対照的な予後ということで、この2症例は印象に残っています。本人の治りたいという意欲があれば、治りも早いようです。ただ、なぜこれほど違ってしまうのか、意欲が低下するのも病気のせいと思われますから、きちんと比べて、調べていきたいです。
 将来は、産婦人科医として働きたいですね。産婦人科は、帝王切開などの外科の要素も、更年期障害治療など内科の要素と両方あるのが魅力です。

2009/11/05

研修2年目、水俣病大検診に参加して~トトロのふるさと10月号より



←写真は問診風景

私は昨年の春、埼玉協同病院に就職しました。理由は、実戦的な研修内容で実力がつきそうだから、先輩若手医師が理想にできそうな人たちだったから、そして出身地の病院だったからです。
埼玉協同病院は、全日本民主医療機関連合会(略称、“全日本民医連”)という個性の強い組織に属しています。
私にはまだわからない側面もたくさんありますが、おそらく“金銭的な障害や生活面でのハンデにとらわれず、すべての患者さんが平等に受診できる医療を”と、めざす医療像ががっちりとある団体です。
しかし、私は取り立てて民医連の考え方に魅かれて就職したわけではありません。むしろ、この民医連という言葉につきまとう“政治色の強い団体”というイメージが嫌でした。
今回、先輩医師の勧めで、9月に熊本県水俣で行われた水俣病大検診という大規模な企画に参加しました。健康障害がありながら、しっかりと診察・診断を受けていない水俣病患者さんを洗い出して、水俣病の実態をもっと明らかにしようという目的の検診です。熊本民医連が中心になって、全国から140人の医師が水俣に集まり、1400人以上の検診希望者が受診しました。
当日の会場は人であふれており、状況を把握することが難しかったのですが、スケールのでかいことをやっているという印象でした。
明らかに症状があるのに、水俣病における補償制度を何も利用されていない方が多くいることに驚きました。理由は制度を知らなかった、周囲の目が気になってなどでした。
最初はいかにも民医連という活動に思えて、やや腰が引けていました。しかし、実際にはこの機会を求めて神奈川や滋賀といった遠方からも多くの人たちが受診に訪れてきました。“民医連的な活動”と思っていたこの企画を待っていた人が大勢いたわけです。しかも、民医連以外の医療機関からも多く参加していました。
ともすれば国に対して物申すようなこの企画ですが、決して間違ったことはしていないし、多くの人たちの役に立ったのだと思います。
よいものを見せてもらったというのが率直な感想です。
最近読んだ雑誌の受け売りだと、Doctorの語源はラテン語で教えるという意味だそうです。ですから、患者さんや家族を啓発するのも医師の仕事なのだとも書いてありました。今回の水俣病大検診も水俣病の実態を明らかにすることに加えて、患者さんたちの啓発、マスコミを通したメディア視聴者の啓発が重要な意味合いを持っていたのではないかと思います。
若輩者の私がいうのはおこがましいですが、やはり患者さんにとってわかりやすい説明(啓発という意味含め)と治療をするのが理想だと思います。そうすることで、いろいろな選択肢がある中でいろいろな価値観を持つ患者さんが、満足のいく意思を決めやすくなります。医療者にとっては労力がかかるし、簡単なことではありませんが。
私は今でも民医連にどっぷり浸っているつもりはありませんし、その必要はないと思っています。大きな組織なのですから、いろいろな考えを持った人がいて当然です。
ただその確固とした理念ゆえに、今回のように誰が見てもすごいと思うことを成すことができます。こういう企画なら、また参加させてもらっても悪くないとズルいことを考えてしまいました(笑)。


2年目研修医 I.S.MDr

2009/09/17

「水俣大検診」に行ってきます!

9月20日・21日に、水俣病の大検診が現地熊本県水俣市で行われます。
●医療生協さいたまの所沢診療所の福庭所長をはじめ、埼玉協同病院の増田医師、指導医1名、2年目研修医2名参加を予定しています。その他、看護師、保健師の2名も参加。
↑9/8に壮行会が行われました。


残念ながら、協同病院の3名の医師は業務で参加できなかったので、ここで意気込みを研修医より一言ずつ。
●AYFDr・・・「水俣病に関心が高いのが参加の理由。現地で直接患者さんとふれあうのも楽しみ。それだけじゃなく、外来にくる患者さんの中で、しびれや神経症状の訴えで来る人の診断は、正直難しい。所見のとり方の勉強にもなると思って行ってきます!」
●ISMDr・・・「頑張ってきます!!!(^^)v」

※水俣病・・・熊本県水俣市にあるチッソ工場から流れ出した廃液が有機水銀となり、そのプランクトンを食べた魚を、食物連鎖のトップにいる人間が食べたことで発症した病気。1956年発生が確認。原因不明の奇病とされたが、1973年にチッソ工場のメチル水銀が原因であることが裁判で認められ、企業責任が認められる。熊本民医連の診療所がその拠点となり、被害者の救済にあたった。今回の大検診は、熊本民医連から全国の民医連に呼びかけ、水俣病の実態と掘り起こしを行い、今後につなげる。慢性的な症状としては、手足のしびれなどがある。

2009/08/12

病院のギャラリーに写真が掲示されました!



←埼玉協同病院の廊下を使ったギャラリーがあります。研修医2年目GKMDrとAYFDrの写真が掲示されているので、実習に来たら、是非見てくださいね!

↑ この写真は7月に沖縄に行った時の写真です。@やんばる GKMDr

ある1年目研修医のつぶやき

最近お疲れモードです…。8月から当直の見学が始まって、昨日(8/2)が初当直。慣れないから疲れちゃって…あ~あ本当に精神的にも体力的にも疲れちゃいました。だいたい研修医は早く帰れるって話だったのに…。これからある1週間の夏休みが待ち遠しいです(T○T)

2009/07/10

「青年医師の会」夏の合宿に行ってきました!

【日時】7月 4日(土) ~ 5日(日)【会場】千葉県 ホテル 三日月
【出席】 医師9名 事務1名

今年は、「指導医の指導」をテーマにしています。これまでの例会に外部のDrを講師として招き、どのような指導のされ方をしているのか聞きました。今回の合宿でも話し合われました。
まず、初期研修をT病院で行ったMDrから、T病院での指導方法を聞き、意見交換を行いました。
●意見:指導医に対しては、「なるべく振り返りを行う。」「研修医を放置しない。暇にさせない。」3年目からのDrは、「できれば、研修医が自主性・主体的をもって、自らが考えられるような指導を。」など出されました。
その後、よりよい研修を行うため、研修医・指導医の立場で、それぞれの意見を一人10個、無記名で書き出して、意見交流を行いました。
●書き出された意見
研修医1
質問しやすい指導医でいてほしい。慣れてきたらある程度やらせてほしい。
カルテチェックをするだけでなく、具体的によいところ、悪いところを指摘してほしい。怒ってばかりや褒めてばかりではなく、程よいバランスで指導してほしい。プロブレムリストのあげ方
無理しない・無理させない指導医でいてほしい。振り返りをたくさんしてほしい。

今後、研修医から出された意見は、シリーズで掲載していきたいと思います。

●研修医・指導医からは自分が体験した症例の紹介も行いました。
*2年目研修医KDr「ABPC投与中に慢性腎不全急性増悪を呈した一例」
*2年目研修医YDr「当院で経験した門脈ガス血症の3症例」
*5年目HDr「当院で経験した胆道拡張症の2例」
*後期研修医YDr「アナフィラキシーについての学習」
*指導医HDr「気道異物の三症例と当院における気道異物症例のまとめ」

※青年医師の会とは、卒後7年目までの医師の会で、毎月1回の例会と今回のような合宿を年2回行っています。目的としては、学習を行い個々の医療水準や、医師の交流・集団形成を図っています。また、今回の合宿のように、よりよい魅力ある研修にするために、議論して改善をする場としています。

2009/06/30

レジナビフェアin東京ビッグサイトに出展します!

↑ タイトルをクリックすると、レジナビフェアに移ります
2009/7/19(日)レジナビフェアに研修医が参加します!
写真は、昨年の様子(右から3名の医師は今年も参加します)
★予定の参加者 :1年目研修医 2名(女性1名・男性1名) 、2年目研修医 3名(女性2名・男性1名) 、指導医2名(男性2名)
以上7名が、午前・午後に分かれて、研修の説明やみなさんからの質問にお答えします!
是非、お立ち寄り下さい(^▽^) v

2009/06/29

栗橋町で組合員さんに「くらしと生活習慣病」(成人病・癌)について話してきました!

6/23(火)埼玉県の栗橋町で2年目研修医のG.K.M Drが★「保健教室」の講師として参加しました。そのときのレポートです。

 2時間も組合員さん相手に話すのはちょっと大変でした。保健教室のテキストはあるんですが、話しはあっと言う間に終わってしまうんです。会場には10名ほどの組合員さんがいらして、そのうち2名の方が癌で過去に治療をされていました。そこから話しが膨らみました。
 ちょっと困った質問がありました。栗橋の近くには昔、日本軍の化学兵器工場があったとのことで、地下水にヒ素が入っているらしいということや、また、井戸水からピロリ菌が検出されるなど、井戸水を飲んでいる人に胃がんが多いらしいんです。組合員さんに
「胃がん予防にブロッコリー(だったかな?)の芽がよくって、食べているんですがどうなんですか?」
と聞かれて。医学的根拠がないので、答えに困りました(^^;)

 2年目になると、こんな風に「保健教室」で話をする機会があります。人前で話しをするのはとても勉強になりますよ。

★参考:「保健教室」とは医療生協の組合員さん向けに6シリーズで組み立てられた健康を守るための教室です。一週間に1回、約2ヶ月かけて行われます。
第1課「医療生協と健康なくらし」 講師:看護師
第2課「自分でできる健康チェック」講師:検査技師
第3課「健康づくりと運動」 講師:理学療法士
第4課「くらしと生活習慣病」(成人病・癌) 講師:医師
               ← ※ 2年目研修医が担当するのはここ!
第5課「たべものと健康」 講師:管理栄養士
第6課「くすりと上手につきあう」 講師:薬剤師

2009/06/17

「トトロのふるさと」6月号「I’Mレジデント」より

1年目研修医 S.O.MDr 埼玉県出身 金沢大学卒業

◆医学部へ進んだのは、“難関”だったから
 研修を始めてほんの2カ月ですが、毎日充実しています。時間はとられるけれど、今まで勉強したことを生かせていること、自分で判断をして仕事を進めていくという初めての経験を楽しんでいます。
 医学部をめざしたのは、高校の進路指導のとき。医学部に入るのはとても難しいと知って、「挑戦しがいがある!」と思ったから。医師になりたいというより、「難関の医学部に入ってやる!」という気持ちでした。だから、医師になろうと思ったのも大学5、6年生のときでした。
 金沢大学の医学部は、1〜2年は座学、3〜4年は臨床実験などで、病院での実習は5年生以降となります。付属病院での実習が始まり患者さんと接していくなかで、医師という仕事をやってみたいという気持ちが強くなってきました。
◆実力をつけられる研修先を選びました
 
研修先を選ぶにあたっては、まずは実力をつけたい、それには数多く経験するほうがいいだろうと考えました。それには、ある程度大きな市中病院をということで、埼玉協同病院を選びました。それに、大学病院は大学の実習で知っているので、経験したことない市中病院で学びたいという思いがありました。研修のシステムとしても、埼玉協同病院は今の臨床研修制度が行われる前から医師養成を行なっていて、研修医にどれだけのペースで、どれだけのことをさせればいいかがわかっています。実際、研修医になってみて、過剰な負担でなく、ゆるくもなく、ちょうどよい忙しさ・負担だと思います。また、新しいことでも受け入れていく風土があり、固められた枠の中で働くのとは大きな違いです。
 ほかの部門について学べることも、ここのよいところです。他部門の見学などがあり、特に看護部門に関しては、3週間近い実習もあります。病院の中で仕事を回していくうえで、他部門のスタッフの状況や立場を考えて仕事をしていくことができるということです。それから、なんといっても職員の方が親切でフレンドリーというのも、選んだ大きな理由になっています。
◆受験生のみなさんへ :受験勉強のキーポイントは何より復習
 高校時代は、尊敬できる担任の先生に恵まれ、よく勉強しました。受験勉強は、復習が大事です。自分の経験でも、復習をきちんとしたときはよい成績がとれていました。
 それから、あれこれ手を出すより、1つの参考書、予備校などを信じてやったほうがいいですね。たとえ、あまりよくない参考書でも、それを完璧にこなすほうが、何冊も手を出し、どれも満足に読みこなせないより、よい結果になるはずです。
 相手のことを気にかけられる人は、医療系に向いていると思います。がんばってください。

※「トトロのふるさと」は、医学生・高校生向けに、年6回発行している埼玉民医連・医療生協さいたまの機関紙です。
購読ご希望の方は、gakusei@mcp-saitama.or.jpまで。

2009/06/16

2009年度の1年目研修医の紹介

久しぶりの更新です!担当がOKに変わりました。
研修医の紹介・つぶやきをタイムリーに伝えられるようにがんばります(^▽^)v
今日は、1年目研修医、4名を紹介します。

S.O.M
金沢大学 卒業 出身地 埼玉県南埼玉郡白岡町
川口市に住むのは、これが初めてになります。休日は、いろいろな場所に行ってみたいなと思います。名所・旧跡でなくても、その街独特の雰囲気を楽しめるので、新しい場所を巡ることが好きです。地元の料理屋など教えていただけると助かります。

M.T.M
藤田保健衛生大学 卒業 出身地 長野県
富山県で生まれ、その後高校まで長野県で過ごし、大学は愛知県で過ごしました。あまり埼玉のことは詳しくありませんが、研修をしていく中で、埼玉の風土に接していきたいと思います。まだまだ医師として未熟者ですが、精一杯頑張ります。よろしくお願いします。

M.K.F
産業医科大学 卒業 出身地 埼玉県春日部市
高校生の時に一日医師体験でお世話になってから8年間、毎月読ませていただいていたトトロのふるさとに、自分が医師として載せていただくご縁を本当に幸せに思います。大学6年間は九州にいて、美味しい焼酎や温泉など学生生活を満喫していたので、九州好きの方、ぜひお気軽に話しかけてください。精一杯頑張って働きます。

S.N.F
中国・上海第二医科大学 卒業 中国上海 出身
中国上海出身で、大学も上海ですが、埼玉に住み始めてから、早くも十年が経ちました。埼玉は第二のふるさととも言えるでしょう。埼玉で医師になって地域の方々に役に立つ医師になるように、精一杯頑張ります。よろしくお願いします。