2008/11/01

患者さんに接して生活習慣病の予防、治療の大事さを実感

 9月まで循環器・糖尿病を中心とした病棟で研修していました。心疾患、高血圧、糖尿病や腎不全、脳血管障害などで入院されている患者さんをたくさん診てきました。こうした生活習慣病にかかっている人は全国的にも多く、生活習慣病を予防することがいかに重要かと強く感じさせられました。また、病気になってしまっても、きちんと治療をしていけば、重症化しないということも実感しています。
 例えば、糖尿病は食事のコントロールをしたり、薬物療法を続けていれば、日々の生活にさほどの支障はきたしません。でも、治療を放置しておくと合併症である糖尿病性腎症になってしまったら、その先ずっと、透析が必要となってしまいます。高血圧や高脂血症が重症化すると、脳卒中を起こしやすくなります。脳卒中になると、命は助かっても、言語障害や身体麻痺などの後遺症が残ってしまう場合も多く、ご本人が辛いだけでなく、介護するご家族にも大きな負担がかかってきます。
 私は、予防医学や産業医学に興味があるので、患者さんと接することで、さらに勉強を深めていければと思います。
 
 研修していて、この病院ならではと思うのは、退院後のことも見据えて治療・退院を進めていくことです。病気の治療が終わったら「即、退院」とは限りません。
 ひとり暮らしの高齢者や生活に余裕のない人でも、退院して大丈夫な準備を整えないと退院とはならないのです。退院後の薬のことやリハビリのこと、生活のこと、介護が必要ならその手配などいろいろなことを、看護師さんや薬剤師さん栄養士さん、理学療法士さん、そしてケースワーカーさんたちと連携しながら進めています。

学生時代の実習は見ているだけですが、研修医となった今は、自分が検査や治療をしています。やはり、医師として責任を感じますね。
 患者さんとは、「今、何をしてほしいと思ってらっしゃるのか、何を考えていらっしゃるのか」ということを思いやりながら接するよう心がけています。ただ、時間がないときなどは伝達事項のように事務的になってしまうこともあって……。いつもいつもは難しいかもしれませんが、実行していきたと思っています。

<K.S.>