2010/12/28

医学的知識だけでは十分じゃない・・・

入退院を繰り返す患者さん

 5月から今まで50人ぐらいの患者さんを担当していますが、印象深い症例を紹介します。糖尿病で、低血糖の発作を起こし、そのたびに救急車で運ばれて入院、というのを繰り返している患者さんがいます。もともと精神障害があり、自分では血糖値のコントロールが難しく、インスリン注射も自分では打てず、訪問看護師やデイサービスの人に打ってもらっています。奥さんも病気で、インスリン注射を打ってあげられないという状況です。
 低血糖の原因は食事にあり、入院中も食事量が安定せず、食べなかったり、食べ過ぎたりで、きちんと食事をとってもらうのに苦労しました。食事が不規則、食事量が一定でない状況でインスリンを使うことは非常に難しく、入院中でも低血糖になってしまいます。
 ほかに緊急性のある疾患はないので、血糖値のコントロールさえできれば退院可能なのです。しかし退院後、誰がインスリン注射を打つか、血糖値のコントロールはどうするのかという問題があり、すぐに退院とすることはできませんでした。
 
多職種の方々の協力が必須
 
 看護師、訪問看護の方、ケースワーカー、デイサービスの方など、ご夫婦にかかわるあらゆる職種の方々と何度も話し合いを重ねました。そして、訪問看護の方が12回インスリンを打つということで、ようやく退院にこぎつけました。
 食事を3回きちんととり、インスリンを134回打つのが最良なのですが、ご家族の状況を考えるとそれは難しい。では、どうればいいか。患者さんの状況を考え、そのなかでできうる最善の治療を考えなくてはいけなかった症例として、とても勉強になりました。また、医学的な知識だけでは解決できないこと、看護師さんやケースワーカーの方など、他職種の方々の協力が必須ということを痛感した症例でもありました。

ご家族をお見かけしたら声をかけています

 いろいろな患者さんを担当してみて、患者さんやご家族とこまめにお話するのが大事だと感じています。たとえ病状に変化がなくても、「お変わりありませんよ」など一言でもお話しするようにしています。
 患者さんを見舞っても、病院の医療スタッフの誰とも話さずに帰られるご家族が大半かと思います。時間を決めて面談というのはひんぱんにはできないにしても、病室だけでなく廊下などでお見かけしたときはこちらから声をかけて、今の状況をお話しするようにしています。そうすることによって、安心されるのではないかと思うのです。
 医者として毎日一所懸命治療をしていますが、それをちゃんと伝えないと、放っておかれているという印象を持たれる方もいらっしゃいます。少しずつでもひんぱんにお話ししていると、それだけで信頼感を持っていただけるように感じます。 
 
「そんなことまでやってるの!?」と 

 大学は島根でしたが、やはり地元に貢献したいと思って、研修先は埼玉にしようと、埼玉の4カ所の病院を見学しました。埼玉協同病院がいい病院だというのは、両親の友人などから聞いていました。見学してみて、ドクターの雰囲気がとてもよく、皆さん生き生きと働いていらっしゃる、患者さんに対してとても親身だと感じました。
 冒頭の患者さんのように、退院後のフォローまでしっかしているのはすごいことです。他院の研修医たちは、在宅調整などまでかかわらないことがほとんどのようで、「そんなことまでやっているの!?」といわれます。
 たしかに大変ですが、そのぶん退院が決まったときはうれしいですし、それだけ充実感もあります。特に、救急車で来られた方を担当したときは、最初から退院まで診られるので、とても充実感があります。

 
医学部志望の人たちへ

 医学部を受験する場合は、苦手科目があるのは致命的だと思います。私はもともと文系タイプで理系科目は苦手でしたが、よい点は無理でも、人並み程度の点は取れるよう勉強しました。
 医学部の定員が増えたとはいえ、合格するのが厳しいことに変わりはありません。でも、現役で難しくても、12年必死に勉強すれば合格できると思います。浪人してもくさらず、がんばって!!
  
                 ~トトロのふるさと12月号より~

2010/12/02

~石和温泉の旅~


行ってきました、石和温泉。11月最後の土日に、青年医師の会(7年目までの医師集団)16人で山梨県へ行って来ました。バスの旅です。

お昼過ぎに出発したので、着いたら夕方。1.2年目が今週末に演題発表をするのでその予演会をしました。そして温泉!石和温泉はお湯はぬるめなんですね。お湯が出ているところに行ってもぬるかったーー。夜の夕食交流は、意外とおしとやかでした。1:30に就寝。翌朝は各科レクチャー。勉強になったし、なかなかおもしろい旅でした。
写真は2日目のお昼に食べた名物ほうとう。