2018/11/06

ITと医療

これまで金融・教育・医療の現場はIT化が遅れている分野と言われて来ました。
しかし、仮想通貨やオンライン授業などが登場し、ここに至っては医療のみがIT化の波に乗り遅れているのを感じます。

ITといっても必ずしもAIやブロックチェーンといった高度なものではなく、既存のシステムでより良くなる部分が沢山あると感じます。
病院の待ち時間・電子カルテの利便性・病院間のやりとりなど、医療現場にはアナログな部分がたくさん残っています。

医師をはじめとした、看護師・薬剤師・リハ・MEMSWなどの専門職は自分の専門性に関わりのないところで多くの時間を割いています。その医療業界の課題をITの力で解決できないかというのが今の病院を始めとした医療機関の課題だと感じます。

また、AIの話題が盛んではありますが、今実用化されているAIはいわゆるドラえもんのような汎用型のAIではなく、ある計算機能に特化した特化型AIと呼ばれるもので、人工知能が人間と同様の思考を得るには時間がかかりそうです。
特化型AIを作るのにもまず人間が教え込まないといけませんし、コストもかかるため現時点でAIが医療者の仕事を奪うという構図は起こらないと考えらます。

ではどうやって今あるITを使用して医療現場の課題を解決すれば良いのでしょうか?
自分は医療の課題をわかっている医療者と医療の課題を解決できるITエンジニアが協力して新しい医療のサービスやシステムを作っていくことだと思います。
ただし、新しい取り組みには必ず不安もあります。


大女優とのニュースで話題となったIT社長・前田裕二さんに新しい取り組みをする時に不安はないのかという質問したことがあります。
その時、このような回答をいただきました。

ーーもし本当に新しい取り組みで成功したいと思っているなら二つ意識しないで欲しいことがあります。意識して欲しいことじゃなくて、意識しないで欲しいことです。一つ目には、一歩踏み出す勇気なんて思わないで欲しい
自分がこれ一歩踏み出す勇気出ないなとか思い始めたら一旦その意識を止めて欲しい。そうなった時点で新しい取り組みに対して、もうワクワクしてないからそんなにやらなくていいかもしれない。
勇気が出ないと思うようであれば、もしかしたら今それを起こすタイミングじゃないということなのかもしれない、というのが一点。
2点目はシンプル。
成功したいと思っているのにそれが途中で頓挫したらどうしようとか失敗したらどうしようと思わないでほしい。
ホリエモンの話が本当そうだなといつも使っているんですけど、
みんなロケット失敗した後に「ロケット失敗しましたね」って言ってきたと
で、「え、何言ってんの失敗じゃないよ。挑戦はやめなければ失敗じゃないんだ。
って言ったんですって。でもそう言うことだと思います。
本人が諦めなければ失敗はない。というのと、リスクをちゃんと洗い出して、リスクに対してちゃんとヘッジ策を作っていく。リスクに対するヘッジ策をちゃんとやりそれを実現するために必要なブレイクダウンを全部やっていけばそうそう破壊的な失敗は訪れません。ーー

迷ったらとりあえず行き止まりまで歩いてみることで新しい道が開けることを学びました。
これまでの医療を学びつつ、常に新しい挑戦も行っていきたいと感じます。

2018/06/12

病院見学に来ませんか?

はじめまして、研修医のKといいます。初めてブログを書きます。
何を書こうかいろいろ迷っていましたが、医学生の方も見ているらしいので私がなぜ埼玉協同病院を選んだのかを書こうと思います。
まず私の経歴から簡単に書きます。埼玉県出身で薬学部卒業後に大学院に進学しましたが、大学院は卒業することはなく、在学中に運良く島根大学医学部医学科に合格しました。ただ、医学部合格までは順当には行かず、1年ほど休学し、受験勉強に専念していた時期もありました。そのため、卒業したのが30歳で現在32歳の高齢研修医です。
医学部には私の様な別の大学を卒業してから入学した方や社会人経験者の方も多いと思いますが、埼玉協同病院はそのような方が特に多いです。再受験の方は研修先を選ぶ際に同期とうまくやっていけるか心配になる方は多いと思いますが、埼玉協同病院はそのような心配はなく(少なくとも私はそう思っています。他の同期はどう思っているかわかりませんが)年齢関係なく仲良くやっています。

ここから本題に入ります。なぜこの病院を選んだかというと、一因ではありませんが病院見学をしたときに偶然、島根大学出身で同じ部活の先輩がいたことが大きいです。私のような人見知りの方は病院見学の際に、初めての場所で初対面の職員の方と何を話していいか、あるいは何をすればいいかわからず、過ごしてしまうことが多いと思います。
私は他の病院を見学した際にそのような思いを常にもっていました。しかし、協同病院を見学したときに大学と部活の先輩がいたので話が弾みかなり親身に打ち解けました。そのため協同病院に好印象を持ち、是非ここで働きたいと思いました。今思うとその先生がいなかったら、おそらくこの病院で働いていなかったと思います。
最後に埼玉協同病院は大学や年齢もバラバラなので私のような地方大学出身の再受験もウェルカムなので是非興味のある方は病院見学など検討していただけたらと思います。

2018/03/23

「またね」って まるで明日も あるように

三寒四温は春の合図。祝日は忘れたはずの寒波が再来し、明けた3月22日は午後から陽気が垣間見えました。そんな穏やかな夕刻、私達2016年度初期研修医の研修修了発表会がありました。
協同病院の初期研修医にとって、2年間で最大のイベントです。何を考え何を学び、これから何を目指していくのか?大人になるにつれそういった節目は減っていくからこそ、医者人生の最初の2年間を、協同病院は大切にしてくれます。

さて…私達はと言えば、うなぎ食べたり旅行したり、ブログに書いていないエピソードも性格も様々です。一人10分×7人という長丁場、パンチの効いた発表には順番が大きなカギを握るのは言うまでもないことです。
最近出番のなかった黒ひげを引っ張り出し、見学に来ていた学生さんにも協力をいただき、順番を決めるところから私達の時間は始まっているのでした。

かくて研修修了発表会は幕を開け、指導医の愛情がいっぱい詰まった怒られプレゼンで火ぶたは切って落とされます。
TEDだかジョブズだかを彷彿とさせるショータイム、思い付きが大暴走した短歌verでお遊び、志望科と絡めた深い学びをめくるめく世界中の写真とともに展開していく発表がバトンを繋げました。
後半戦に入り、王道スタイルで空気をしっかりしめたら、熱いハートで熱いエピソードを熱く語りつくす修造から一転、大きく重すぎるエピソードが医者としての心構えをピシッと正してくれるようで。
手前味噌ですが、この布陣、内容、展開、すべて最高でした。
私達の2年間はあまりに濃密でした。たくさんの時間を一緒に過ごしたのに、同じものを見ていてもここまで見え方が違ったんだな…。同期の言葉ひとつひとつにパワーを感じて、胸がとても熱くなりました。
全体を通してとても明るく朗らかで、指導医の先生方や来てくれたメディカルスタッフの方々も、楽しそうに過ごしてくれた会だったと思います。

指導医、メディカルスタッフ、先輩、後輩。誰一人欠けても、これほど充実した初期研修にはならなかったでしょう。正直私は「所詮初期研修だし」と思っていた部分もありました。それが今や、こんなに病院を離れることが嫌だなんて。もらったファイルの向こう側、私には言っても言っても足りないほどの「ありがとう」があります。この重みに、いかに貴重な2年間をもらったのかを思い知らされました。

そして、最上級の同期に恵まれたこと。ここまでの時間も今の性格も、事象に対する考え方もばらばらです。それは当たり前のことだけれど、それをを乗り越えてこんなにいい方向に動いたことは、なかなか稀有なことだったでしょう。指導医が私達のスクラブカラーを何気なく「くさもち」と言ったことから、私達はチーム「くさもち」になりました。 柔らかくて濁点のないこの名前、私達の雰囲気にぴったりかもしれません。ブログや発表でご紹介したイベントの数々もいいけれど、本当はみんなでダラダラ過ごした研修医室と、指導医にかわいいあだ名を付けて遊びまくったLINEと飲み会が一番楽しかったかも。この7人でいることが、私は本当に好きでした。

まるで明日も当たり前にあるように、「またね」って言いながら。沈丁花の香りに誘われて、私達は一人また一人と、手狭だからこそ愛着のある研修医室を後にするのでした。

2018/02/06

遠い季節の宝物

2月になってしまいましたが…あけましておめでとうございます。
今年も埼玉協同病院および研修医、研修医ブログをよろしくお願いいたします!

今年の目標は「量より質」、2月は内科病棟で初期研修をしっかりまとめていきたいと思います。
その前に、大事な週末についてたっぷり参りましょう♡
とても長いですけれど、お付き合いいただけると嬉しいです。

レジカン旅行なんていうただならぬフレーズを小耳にはさんだ私達は、たびたび遊びに行きたいなーという話をしていたのですが…企画は形にならないまま、気付いた時には初期研修もあと半年。こんなに大切な同期に恵まれたのだから、何か一つでいい、特別な思い出が無性に欲しくなりまして。
心に描くだけだった私たちの修学旅行は、2月ついに実現したのでした。

大寒波と大雪で道路状況が心配されましたが、当日はキラキラの晴天がそんな不安もあっさりと吹き飛ばしてくれました。
乾いた風のように走る大きなレンタカー、その目的地は河口湖。その場で選んだイタリアンの美味しいことと言ったら!ぐっと近くに見上げる富士山は、いつも新幹線から見るのとは全く違う表情を見せてくれて美しい。照明の印象的なペンションでテンションは急上昇し、こたつミーティングのち買い出し。
節分なので豆まき…のつもりが、互いに豆をぶつけ合う豆合戦形式で。恵方巻でピンボケ・パシャリ。買いすぎが懸念された鍋はだいたい片付いて一次会終了。こたつ二次会はウイスキーが身体に沁みていく幸せ。だらだらソファーの三次会も日頃の疲れがたたり、良心的な時間に就寝しました。

のんびりと這い起きた二日目は昼前に始動しました。鳴沢氷穴を訪れ、富士山の成り立ちや世界遺産についてちょっとだけ賢くなりました。河口湖畔をゆったりのんびり回りながらお土産を物色、富士山をバックにもういっちょ記念撮影。立ち寄ったワイン屋さんの完璧な接客にひとしきり感動したところで、一番大事なお土産を戦利品に、私達は河口湖を後にしたのでした。

大げさに修学旅行とか言っても、止まらないおしゃべりは結局、研修医室の延長でした。みんなと別れてから大量の写真を見返すと、そこにはいつも見る自然な表情ばかりです。
角煮におつまみ、チーズにみかん、シャンパン、ジャケ写、声を張った最後部席、ワイパー、ウォッシャー、それぞれの好プレー・珍プレー、アイデア、豆知識、爆笑と沈黙、すごいタイミングで来た先輩のライン。
どれもこれも私達の宝物になりました。
おまけに思い返せば、何度も乗り降りした座席は固定せず、隣には毎回違う顔が座っていたのでした。書きながらその事実に気付いて、今とても温かい気持ちです。

遠い季節から帰ってきた現実には、研修終了に向かってやることが山積みです。
春から進路は分かれますが、埼玉協同病院でもらったたくさんのものの中で、同期以上のものはないかもしれない。みんなといられる初期研修もあと2か月です。